モノスキー日記

「オンリーワンの経営を目指して」　クラタ食品有限会社　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　倉田　安彦様

おはようございます。
小林会長から、一回しゃべって見ないかと言われてその気迫で
ついハイと言ってしまいました。（笑い）

日創研福山経営研究会に入らせていただいて、（小林会長から）
そこでお話をするように言われたので、
経営など経験したことを話させていただきます。

経営方針の発表をしてみようと思って資料をまとめていたところ、
自分でも知らなかった社歴を改めて省みることが出来ました。

今日話すのは、
オンリーワン経営を目指す。みんなに支持される頼られる会社になる。
というお話です。

会社はクラタ食品と言って、麺の会社をやっています。
別に有限会社○○○○○という、スープの会社もあります。

企業継承の話もします。わたしが３代目です。第二創業だと思っています。

「社歴」
創業は倉田清市というおじいさんが米販売をやったのが最初です。
昭和１０年には　米だけでなく麺を作っていたようです。
製麺業というと乾麺です。

おじいさんが始めた会社は、父の代で二つの会社になりました。
倉田米穀とクラタ製麺です。

長男とＯ型というのが私の特徴です。

私自身のターニングポイントですが、
実は自分が求めて継いだのではありませんでした。
大学は経済学部ですが、本当は考古学が好きだったのです。
小学の時から好きでした。会社が経営をしているから
経済学部でも一応受けておこうかということで、受けてみたのです。

３回生の時に入ったゼミで、広告業界への就職をしたくなりました。
それで、父に家業を継がない宣言をしました。

３回生の春に、ひとつ年上である倉田米穀の方の従兄が、電話をかけてきました。
会社が危ないのを知っているか？というのです。
聞くと、ある人の保証人になっていたらしく、とても危ない状態でした。

自分の意思とは関係なく帰らなくてはいけなくなりました。
アルバイトをしたことがあるぐらいでしたが、
家業をどうしても手伝わなくては行けない状態になりました。

会社に入ってみると、どうにもならない状態でした。
大学を卒業するだけの単位はとっていたので、卒業だけはできました。
家から時々通うぐらいでなんとか卒業だけはできました。

しかし、それはあだになりました。意識が学校に向いていたからでしょう。
３月に卒業、４月に会社は倒産してしまいました。

このとき私は２３歳でした。
早く会社を整理して、自分のやりたいことをやろうと思っていました。

しかし、調べるうち内容があまりにもひどくて、整理できないことが
分かりました。親戚中にまでお金を借りていたのです。

現金で商売を続けなくてはいけません。
原料を一回一回現金で仕入れて、仕事をまわしました。
３５人だった会社は１０人ほどになりました。

会社は競売にかかってしまいましたから、工場を買ってくださった
先様にお願いしてそこから借りてやることにしました。

銀行関係以外の負債・債務は引き継いで頑張ることにしました。

そうして頑張っていると、まだやりょうるんか。（まだやっているのか）
と言いながらお客様がもどってきてくださいました。
なんとかなるかなと思うようになったのは２５歳の時でした。

会社がなんとかなるようになった頃、会社を買ってくださった人が
出て行ってくださいと言われました。
もともとマンションを建てる計画だったのです。

代替地を取得しさらに借金を重ねることになりました。
借金まみれだったんですが、その年に結婚しました。
借金だらけだよと言いながらプロポーズしたのですが受けてくれました。（笑い）
大きな責任を感じながら、スタートしました。

元の会社をなんとか越えたいとがむしゃらに４年間頑張りました。
４年で元にもどると不思議なものですね。停滞しました。

　　　　　　　　　　その２へつづく